台湾のSEOの仕組みとは?ブログ文化や言語特性、コンテンツ制作のポイントを解説
【2026年最新版】海外SEO対策の特徴とは?日本SEOとの違いやコンテンツ制作のポイントを徹底解説

インターネットが普及した現代では、あらゆる分野で海外を視野に入れたビジネス展開が可能になりました。
海外向けにWebサイトを開設し、コンテンツマーケティングなどで流入を増やして会社やサービスの認知度を上げることで、新しい売上が期待できます。
そこで不可欠なのが「海外SEO」です。

この記事では、海外SEOと日本SEOの違いのほか、海外SEOに取り組む際の手順やポイント、注意点について詳しく解説します。
- 1. 海外SEOとは?
- 2. 海外SEOに取り組むメリット
- 2.1. 市場規模が圧倒的に大きい
- 2.2. 新しい収益ルートの獲得につながる
- 2.3. 先行者利益で競合優位を取りやすい
- 2.4. グローバルでのブランド認知・信頼性が積み上がる
- 3. 海外SEOで特に押さえたい4つの重要ポイント
- 3.1. 検索エンジン
- 3.2. 使用言語
- 3.3. 文化
- 3.4. 流行・トレンド
- 4. 海外SEOに取り組む手順|5つのステップで解説
- 4.1. 【STEP1】目的を決める
- 4.2. 【STEP2】参入市場を選定をする
- 4.3. 【STEP3】Webサイトの最小構成を決める
- 4.4. 【STEP4】初期リリースに必要なコンテンツを制作
- 4.5. 【STEP5】予算・体制を決めて運用する
- 4.5.1. 事前に決めておくべき役割分担
- 5. 海外SEO対策を成功させる8つのポイント
- 5.1. 海外のサーバーでサイトを構築する
- 5.2. 国ごとに独自のドメイン(URL)を設定
- 5.3. サイトの表示スピードを最適化
- 5.4. 対象国に合わせたサイト設計を考える
- 5.5. ネイティブの翻訳と監修をつける
- 5.6. WebサイトのHTMLに「lang属性」を割り当てる
- 5.6.1. HTML全体の言語指定
- 5.6.2. 方言や地域の指定
- 5.6.3. 多言語サイトでの使用例
- 5.6.4. 部分的な言語指定
- 5.7. ジオターゲティングを行う
- 5.8. 被リンクを獲得する
- 6. 海外SEOの注意点とリスク
- 6.1. 国内のサイト制作よりもコストがかかる
- 6.2. 戦略次第では成功しにくい
- 6.3. 失敗すると日本サイトにも悪影響がある
- 7. 海外SEOのご相談ならShiroKu株式会社へ
海外SEOとは?

海外SEOとはその名の通り、海外市場から検索エンジンを通してサイトに訪れる人を増やす(最適化する)施策のことを表します。
ただし海外SEOは、日本のSEO施策をそのまま横展開すればうまくいくものではありません。
国や言語が変わると、検索キーワードや競合の強さ、勝ちやすいサイトの作り方まで大きく変わります。だからこそ、対象国に合わせて戦略を組み立てることが大切です。
日本のSEOと海外SEOで、特に違いが出やすいポイントは次の通りです。
| 項目 | 日本SEOとの違い |
|---|---|
| 誰が検索するか | 国・地域でユーザー像が変わる |
| どんな検索ニーズがあるか | 検索の目的や検索キーワードが変わる |
| どんな記事が上位か | 好まれる内容・見せ方が違う |
| 競合の強さ | 勝ちやすい市場もあれば激戦区もある |
| 使用される検索エンジン | 国によって主役が違う |
| サイトの分け方 | 国や言語ごとに作り分ける必要がある |
| 翻訳の作り方 | 直訳だと刺さらないことが多い |
| 文化やルール | 表現・単位・商習慣が違う |
| 成果の出し方 | 問い合わせや購入までの導線が違う |

海外SEOについて詳しく知りたい方は、ShiroKuのYouTubeチャンネルもぜひご覧ください。
海外SEOに取り組むメリット
海外SEOは難易度が高く、日本と比べて運用コストもかかりやすい施策ですが、成功すれば絶大なリターンが得られる可能性があります。
ここでは、日本にはない海外SEOに取り組むメリットについて紹介します。
市場規模が圧倒的に大きい
海外SEOに取り組む最大の魅力は、シンプルに狙える市場規模が日本のみSEOとは桁違いに多いことです。
たとえば人口で見ても、日本は約1.24億人規模ですが、英語は第二言語話者を含めた総話者数が約15億人とされ、単純比較でも約12倍の母数があります。
アジア向けのマーケティングで考えても、訪日人気の高い国や地域で情報ニーズを捉えられれば、日本の集客だけに依存せず、追加の需要を取り込める可能性が広がります。
もちろん、国や地域によってインターネット普及率や検索行動、購買力、競合環境は大きく異なります。とはいえ、日本の市場に加えて海外の市場も取りにいける状態を作れるのはとても強力です。
新しい収益ルートの獲得につながる
海外SEOに取り組むメリットの一つは、日本の市場とは異なる見込み客・顧客層にリーチできる点です。
国内だけで集客していると、どうしても競合と同じパイを奪い合う構図になりやすいですが、海外向けに検索流入を獲得できれば、競合と接点が重ならない新しい層を開拓できます。
また、海外ユーザーの集客が軌道に乗ると、売上の入り口が複数になり、収益の安定化にもつながります。国内の景気や為替の変動、季節要因、広告費の高騰などに左右されにくくなるのもうれしいポイント。
国や言語が広がるほど打てる施策の選択肢が増えるため、社内のリソース配分や中長期の成長戦略などにも幅を出せます。
先行者利益で競合優位を取りやすい
狙える市場の選択肢が多く、「勝てる場所」を見つけやすい点も大きなメリットです。
日本国内では主要キーワードほど競合が強く、上位獲得までに時間もコストもかかりがちです。一方で海外は、国・地域と言語の組み合わせだけでも相当な幅があり、同じテーマでも市場ごとに競合状況が大きく変わります。
たとえば英語圏でも、巨大市場だけを正面から狙うと競争は激しい一方で、地域を絞った検索(国名・都市名を含む)や、特定業界に寄せたテーマでは、まだ情報が十分でないケースがあります。
こうした領域で先に主要キーワードを押さえられると、後発が追い上げにくくなり、結果として検索上のポジションを資産として積み上げやすくなります。

実際に弊社が関わった案件でも、後発組のスタートアップながらとあるジャンルのメディア展開で大成功し、購買サービスを立ち上げるまでにいたった事例もあります。
グローバルでのブランド認知・信頼性が積み上がる
海外SEOは、短期的な収益化を狙えるだけでなく、中長期でブランドの認知と信頼を積み上げられる点も大きなメリットです。
海外の検索結果で自社コンテンツが継続的に露出することで、初めて知る層にも接点が増え、認知の土台が広がっていきます。
さらに、検索を通じて有益な情報提供を続けるほど「この領域ならここが詳しい」というポジティブな印象が形成されやすくなります。
比較検討の段階でも思い出してもらいやすくなり、指名検索やブランド名での検索が増えるなど、広告だけでは作りにくい信頼の効果が出てきます。

認知と信頼が育つと、短期の集客に左右されにくくなり、安定的な資産として機能します。たとえば、問い合わせや商談の入り口が増えるだけでなく、採用・提携・PRなど、ビジネス全体の成果にも波及しやすくなります。
実際に、日本企業でも海外マーケティングや海外展開で成果を出し、グローバルで存在感を高めた事例が多くあります。
| 企業 | 海外向けの施策 | 成果 |
|---|---|---|
| ユニクロ(ファーストリテイリング) | 海外での高品質店舗展開+需要を捉えた商品開発・マーケ強化 | 2025年度(期末8月)で過去最高益を更新。北米で増収増益を達成しており、2026年度も欧米で旗艦店などを拡大する方針。 |
| 任天堂 | IPを軸に国と地域をまたいで需要を取り込む | 直近資料では日本以外の売上比率79.5%を達成。 |
| ASICS | グローバル需要の強いカテゴリでブランドを伸ばす | 統合報告書で海外売上比率80%台の推移が示されている。 |
| ヤクルト本社 | 各国の販売チャネルを整備し、海外展開を長期で拡張 | 参入国・地域が39へ増加。海外での1日あたり販売本数は28.80百万本を誇る。 |
| トヨタ | 世界需要を取り込みつつ、ハイブリッド車などの強み領域で販売を伸ばす | 2024年に10.8百万台販売で世界首位を維持。 |
海外SEOで特に押さえたい4つの重要ポイント
海外SEOは、日本SEOの延長線で考えてしまうと、想定以上に落とし穴が多い点には注意が必要です。
国や言語が変わるとSEOの前提条件が大きく変わるため、どれだけ良いコンテンツを作っても評価されなかったり、後から修正に大きな工数がかかったりと、致命的な失敗につながりかねません。
ここからは、海外SEOと日本SEOの違いの中でも、特に重要かつ影響が大きい4つのポイントに絞って解説します。
検索エンジン
検索エンジンのシェア率は国によって異なるため、対象となる国の検索エンジンやサービスを事前にリサーチする必要があります。
日本やアメリカなど、基本的に多くの国ではGoogleが圧倒的なシェアを占めていますが、もちろん例外もあります。

たとえば中国では、Googleが撤退しているため、代わりにBaidu(百度)という中国国内専用の検索エンジンへの対策が必要になります。

また、同じ中華圏でも、台湾の場合は日本と同じくGoogle検索が圧倒的シェアを占めているなど、国によって検索エンジンの使用比率はさまざまです。
ほかにも、ロシアではYandex(ヤンデックス)のシェアが非常に強く、韓国はNaver(ネイバー)がGoogleに次ぐ大きなシェアを持っているなど、Googleだけを前提にしない現地の検索サービスの特性も踏まえた施策が重要になります。

基本的な方針として、その国で使用率が最も高い検索エンジンを対象にしたSEO対策が必要になります。
使用言語
海外SEOにおける言語の違いは、言葉の違い以上に大きな意味を持っており、ユーザーが好む表現や言い回しは国によって大きく異なります。
現地の人が読みづらく、意味が伝わらないコンテンツであれば、検索エンジンから正当な評価を得られないでしょう。
そのため、直訳にしかすぎない機械翻訳でのコンテンツ制作はNGと言えます。
ネイティブレベルの語学力に加えて、文化圏に十分精通した知識がある人が文章を作成する必要があるでしょう。
文化
国や地域、民族ごとに文化や宗教の違いがあります。
たとえば、宗教によって肉食がタブーとされている国に肉料理のレシピを記載した場合、ユーザーの関心を得られずサイトから離脱される可能性が予想されるでしょう。
コンテンツを作る際には、ターゲット国のユーザーが好む内容、役立つ情報が求められるため、文化的な傾向の違いを念頭に置いて海外SEOをしなければいけません。
流行・トレンド
海外と日本ではトレンドに違いがあります。そのため、日本で人気のコンテンツがそのまま海外で受け入れられるわけではありません。
検索エンジンでより高い順位を獲得するためには、現地のニュース、イベント、社会的な関心事などに関連する記事を作成することがポイントになります。
ユーザーがタイムリーな情報やトレンドに興味を持ち、それに基づいたコンテンツを求めていることを認識しておく必要があるでしょう。
地域によって好まれるコンテンツには違いがあるので、検索エンジンだけでなくコンテンツ内容も合わせて、現地向けの対策を行う必要があるのです。
海外SEOに取り組む手順|5つのステップで解説

海外SEOは難易度が高く、いきなり記事を書き始めたり、多言語ページを大量に作ったりすると失敗しやすい施策です。
成果を出すためには、予算内でできること絞ったうえで最小構成で立ち上げて、改善しながら育てていくのが基本になります。

ここでは、海外SEOをゼロから始める際に押さえるべき手順を、5つのステップに分けて解説します。
【STEP1】目的を決める
最初に決めるべきは、海外SEOで何を達成したいかです。
目的が曖昧なままだと、市場選定やコンテンツの方向性がブレて、結果的に遠回りになりがちです。
たとえば、海外SEOの目的は、次のようなものが代表的です。
- 海外ユーザーの流入を増やしたい
- 問い合わせを増やしたい
- 購入や予約を増やしたい
- 資料請求や登録を増やしたい
- 採用応募を増やしたい
この段階では、難しいKPI設計は不要です。
まずは「最終的に何を増やしたいか」と「成果の判断基準」を一つに絞って決めておきましょう。
【STEP2】参入市場を選定をする
海外SEOで次に重要なのが、市場選定です。
海外は選択肢が多い分、最初の市場を間違えると成果が出るまでに時間もコストも膨らみます。
初めて海外SEOに取り組むのであれば、最初から選択肢を広げすぎず、次のどれかに当てはまる市場を選ぶのがおすすめです。
- 問い合わせや購入が一定見込めそうな国・地域
- 自社の強みが刺さりやすい国・地域
- 競合が強すぎないジャンルがある国・地域
市場選定では、まずその国で本当に検索需要があるかを確認し、次に検索結果の上位を見て、強い企業サイトや巨大メディアのシェアを確認し、総合的な勝ち筋を判断します。
あわせて、その市場で集客して終わりにならないように、問い合わせ・購入・予約など、最終的な成果につながる導線を無理なく用意できるかも確認しておくと安心です。

まずは「国×言語」を1つに絞って進めるのが基本です。一度成果が出てしまえば、「勝ちパターンを横展開して増やしていく」「さらに記事を追加制作する」など、施策を追加しましょう。
【STEP3】Webサイトの最小構成を決める
市場が決まったら、次は「最初に何を用意するか」を整理します。
海外SEOでは、たとえコンテンツだけ作って流入を増やせても、ユーザー特性に合わせた質の高いCVページを用意しないと成果につながりません。
まずは最小の構成を意識して、「集客」と「成果」をバランス良く両方させるのがポイントです。
初期のリリースまでに最低限揃えておきたいページは、たとえば次のようなものです。
- 成果につながるページ(注力記事・サービス紹介記事・商品ページ・予約ページなど)
- 信頼を補強するページ(会社情報・実績・よくある質問など)
- 集客用のページ(検索ニーズに応える記事コンテンツ)
最初から完璧に作り込む必要はないので、改善しながら育てる前提で初期の姿を設計しましょう。
【STEP4】初期リリースに必要なコンテンツを制作
海外SEOでありがちな失敗が、日本語記事を直訳してリリースすることです。
たとえ言語表現としては正しくても、機械翻訳では現地のユーザーから質が低いコンテンツと判断されやすくなります。
海外SEOの初心者は、まず現地の検索結果を確認し、狙うキーワードで上位に来ているページがどんな型で書かれているのかを把握しましょう。
よく使われている見出し構成や、どの程度まで具体的に踏み込んでいるかまでチェックしておくと、方向性がずれにくくなります。

最初は少数のコンテンツで大丈夫です。5〜10本程度から始めて、反応の良いテーマを増やしていくのが堅実です。
【STEP5】予算・体制を決めて運用する
海外SEOの運用で特に気をつけたいのが、予算内で成果が出せないことによる息切れです。
SEOは成果が出るまでにある程度時間がかかるうえ、途中で止めると成果が出にくい施策でもあります。
そこで重要になるのが、予算と体制です。
初期のコスト計算では、ざっくり以下の予算を把握しておきましょう。
- 海外サイトの制作費用(仕様や形式、運用保守まで)
- コンテンツ制作(企画運用・記事作成・画像・編集・公開)
- 翻訳・ローカライズ
- ネイティブチェックと監修
また、運営体制では、誰が何を担当するかを事前に決めておくと、企画倒れや運営リーダーの不在による混乱を避けやすくなります。

ここまでに紹介した5つのステップを最低限整えておくと、海外SEOを運用するための初期の土台ができあがります。
海外SEO対策を成功させる8つのポイント
ここからは、海外SEOを成功させるために必要な8つのポイントを紹介します。
海外SEOは国によって対策が大きく異なり、テクニカルな要素も多いため、ここでは基本的な項目に絞って解説します。
海外のサーバーでサイトを構築する

海外でSEOを行う場合、ターゲットとなる国の現地サーバーを使うのが効果的です。
サーバーが近いほど速度的に有利であり、現地サーバーにデータをアップロードしている方が検索エンジンの評価も高くなります。
日本のサーバーの場合、海外からのアクセスに制限をかけているケースも多く、SEOそのものが無意味になる可能性もあるので注意しましょう。
特定の国や地域に絞れない場合は、多数のエリアで利用されているAWS(Amazon Web Services)を利用し、サイトを構築するのがおすすめです。
国ごとに独自のドメイン(URL)を設定
日本国内用のドメインである「co.jp」は多言語化に向かないため、新たにドメイン(URL)を取得する必要があります。
これは「co.jp」ドメインが、海外のユーザーや検索エンジンに対して、そのサイトが日本市場向けであるという強いシグナルを送ってしまうからです。
結果として、他の言語や地域をターゲットとしたコンテンツがあっても、適切に評価されにくくなる可能性があります。
大前提として、言語や国ごとに個別のURLを用意しましょう。

代表的なドメインの構造は3つのパターンがあります。ドイツのドメイン(de)を例として、それぞれの特徴を解説します。
多言語展開サイトのURL構造例
- ドメインを国ごとに変える(example.de)
各国に完全に独立したサイトを構築する場合に適しています。国別で大きな製品・サービスを提供したい場合などにおすすめです。SEOの観点からは最も効果的ですが、管理や運用のコストが高くなる傾向があります。 - サブドメインを国ごとに変える(de.example.com)
メインドメインの下に各国向けサイトを構築する方法です。独立性を保ちつつ、全体的な管理がしやすくなるのがメリット。中規模のグローバル展開や、共通のブランドで各国向けにカスタマイズしたコンテンツを提供したい場合に優れています。 - サブディレクトリで分ける(example.com/de/)
単一のドメイン下で各国向けコンテンツを紐づける管理方法で、最も実装が容易です。ドメイン権限の集中により、SEO効果を全体で共有できる利点がありますが、国別のターゲティングが他の方法と比べてやや弱くなる可能性があります。
サイトの表示スピードを最適化
日本では高速のネットワーク回線が提供されていますが、海外の場合は快適に利用できる回線が普及していない国や地域があります。
その場合はサイトの表示スピードが落ちるため、ユーザーの体験価値を損なう恐れがあります。
Googleがサイトの表示速度を重要な評価点と明言していることからも、閲覧スピードの最適化は海外SEOにおける必須ポイント。
ターゲットとなる国で「どの程度の回線速度があるのか」「どのような施策が必要か」について調べておきましょう。
世界各国の回線事情
- アメリカ:大都市部では高速な光ファイバー網が普及しているが、地方では速度にばらつきがある
- 中国:グレートファイアーウォールによる制限があり、主に海外サーバーへのアクセスが遅延しやすい
- 香港:世界トップクラスの高速回線を誇るため、高解像度のコンテンツも活用しやすい
- インド:平均回線速度が比較的遅く、モバイル端末の利用が多い。
- オーストラリア:広大な国土のため、地域によって回線速度に大きな差がある

たとえば中国のSEO対策であれば、海外サーバーの速度低下を防ぐために中国国内のサーバーを契約するといった施策もあります。
対象国に合わせたサイト設計を考える
コンテンツ作成において最も重要なのは、SEOの根幹である「キーワードの選定」です。
対象国や地域でニーズのあるキーワードを選び、自社の商品やサービスを関連させてより良いコンテンツを作りましょう。
サイトの構造も日本と海外では顕著に違いが見られますので、その国の傾向を理解してサイト設計しなくてはいけません。
一例でいえば、アメリカのサイトでは写真が多用されるシンプルなデザインが主流であるのに対し、日本のサイトでは情報量やテキストの見栄えが重要視されます。
アメリカ向けSEOについて徹底解説!サイト作成の手順や注意点、必須ポイントを紹介
好まれるデザインにも違いがあることを考慮してコンテンツを作成しましょう。
ネイティブの翻訳と監修をつける
海外SEOでは、現地のニュースやリアルなトレンドをよく知るネイティブな人材に文章作成や監修を依頼するのが理想です。
的確で自然な言語を使用し、ユーザーのニーズや検索エンジンの要件に合致したコンテンツを作れる可能性が高くなります。
サイトの信頼度が高まり、検索エンジンから評価されやすくなるでしょう。
質の良いコンテンツであれば、SNSによる拡散やヒット記事も生まれやすく、被リンク獲得にも貢献してくれます。

たとえば同じ英語でも、アメリカ英語・イギリス英語で選ぶべき単語やニュアンスは異なります。ターゲットとなるユーザーや地域の特性を踏まえたコンテンツを制作することが、質を高める近道になります。
アメリカ英語とイギリス英語は何が違う?見極めるポイントとマーケティングの活用方法
WebサイトのHTMLに「lang属性」を割り当てる
HTMLのlang属性は、Webページの言語を検索エンジンや閲覧者のブラウザへ伝えるための重要な要素です。
この属性を適切に使用することで、検索エンジンがページの言語を正確に理解し、適切な言語圏のユーザーに情報を届けられるようになります。
また、ブラウザのフォントや翻訳機能が最適化されたり、音声認識・出力に関しても正しい発音・アクセントになるなど、さまざまなメリットがあります。

今回は具体的な使用例に関して、代表的な4つの方法とコードの実例を紹介します。
HTML全体の言語指定
HTMLで構築されたページ全体が特定の言語であることを指定するコードです。
下記のコードは、日本語のページであることを示します。
<html lang="ja">
方言や地域の指定
同じ英語で書かれたコンテンツでも、対象となるターゲットによっては、「アメリカ英語」「イギリス英語」を指定したほうが良いケースがあります。
下記のコードは、アメリカ英語で記載されたHTMLであることを示しています。
<html lang="en-US">
多言語サイトでの使用例
複数の多言語Webサイトを運用している場合、サイト内で特定のURLの言語指定を行ったほうが良いケースがあります。
下記のコードは、Webページのドイツ語版があることを示しています。
<link rel="alternate" hreflang="de" href="https://www.example.com/de/">
部分的な言語指定
少し特殊なケースですが、ページ内で言語が混在する場合でも、個別の要素に対して言語を指定できます。
<p>これは日本語の段落です。<span lang="en">This is an English phrase.</span>
HTMLの構造に関わるSEO施策は難易度が高いため、中途半端な知識で取り組むとWebサイト自体が壊れる可能性があります。
施策の実行には十分注意しましょう。

可能であれば、海外SEOやWebサイト構築に理解のある開発・マーケティング会社に依頼するのがおすすめです。
ジオターゲティングを行う
ジオターゲティングとは、ユーザーの位置情報に基づいてWebサイトのコンテンツ・実装機能などを最適化する手法です。
ターゲットとなるユーザーの位置情報に関わる施策の全てが該当するため、定番のSEO対策からテクニカルSEOまで幅広い施策が該当します。
代表的な施策とポイントは下記の通りです。
| SEO施策の種類 | 具体的な施策 |
|---|---|
| 地域の特性を考慮したコンテンツ制作 | (例)アメリカ英語・イギリス英語の区別 |
| 地域固有の法律や規制への対応 | (例)アメリカの州法や独自規制に合わせた監修・チェック |
| 国別のSEO対策 | (例)中国は百度(Baidu)、ロシアではYandexを対策 |
| HTML構造の改善 | (例)hreflang属性を使用して言語バージョンを指定 |
| 国別ドメインの取得 | (例)国毎のドメイン取得やサブディレクトリ構造への改善 |
手軽に行えるジオターゲティングの施策としては、Google Search Consoleを使用した「インターナショナルターゲティング」の設定がありました。
この設定を行うことで、特定の国や地域をターゲットにしたコンテンツ最適化の設定でしたが、Googleは有効性が乏しいとの理由から、2022年9月22日にこの機能を廃止しています。

最新の海外SEOは、国別・地域別の施策を整理して、優先順位毎にコツコツと実行していくことが重要になります。
被リンクを獲得する

日本国内のSEOと同じく、有力な被リンクをどれだけ集められるかも重要なポイントです。
特に初めて海外でサイトを展開をする場合、海外の企業や担当者、一般ユーザーからサービスを認知されていないケースが多く、コンテンツ制作とは別で被リンクを取得する施策を考える必要があるでしょう。
自社サービスを売り込む際、もしくはすでに良好な関係を築けている企業に相互リンクの依頼を行うなど、有力な方法を考えてみましょう。
日本のSEOと同じく、リンクを購入する行為はさまざまな検索エンジンで禁止されているため、絶対に行わないでください。
海外SEOの注意点とリスク

海外市場への事業戦略で欠かせない海外SEOは、メリットが多い分、リスクもあります。
事前に理解しておきたい注意点は以下のようになります。
国内のサイト制作よりもコストがかかる
海外SEOのコンテンツ制作費は、日本のSEOよりも高くなるのが一般的です。
それは、海外市場に適したローカライズや、ネイティブレベルの語学力を持つ人材へ依頼するコストが発生するからです。
さらに、コンテンツ量が多いほど必然的に時間や作業量は増え、日常的なサイト運用コストもかかります。
海外市場では競争が激しく、より良質なコンテンツやマーケティング手法が求められるため、海外SEOにおける予算計画と共に効果的な戦略を立てることが重要です。
戦略次第では成功しにくい
海外SEOは幅広い市場にリーチできる一方、競争が激しくなりやすいのが難点です。
言語も文化も違う海外市場では、リソース投入したからといって、絶対に結果を出せるわけではありません。
検索エンジンに表示される順位は、検索エンジンのアルゴリズムによって評価される仕組みであるため、外部からコントロールするのは困難です。
十分な分析に基づき作成したコンテンツであっても、タイミングや他の要因で期待通りの検索順位にならないこともあります。
失敗すると日本サイトにも悪影響がある
元々サイトへの流入が多く、ユーザーから指示されている日本サイトを多言語化して海外SEOを行えば、サイト全体のアクセスは日本語のみの場合よりも増えるでしょう。
これによりサイト全体の評価が上がり、好影響をもたらします。
しかし、多言語化したサイトの質が悪く、アクセスが少ないと検索エンジンから受ける評価が下がるため、既存の日本サイトの評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。
もしもすでに悪影響が出ている場合、海外SEOへの段階的かつ迅速な見直しや、改善に取り組む必要があるでしょう。

ShiroKu株式会社では、新規プロジェクトの立ち上げのほか、既存サイトのブラッシュアップや多言語化施策も行っています。
海外SEOのご相談ならShiroKu株式会社へ

この記事では、海外SEOと日本SEOとの違いや、多言語サイト構築の進め方について解説しました。
海外SEOにより海外からのアクセスを増やし、自社のサービスや商品の海外展開を目指せるように、綿密なプランを計画しておきましょう。
海外SEO対策の相談ならShiroKuへ
ShiroKu株式会社では、海外SEO対策や多言語コンテンツ制作、インバウンド集客など、海外向けマーケティングサービスを手掛けています。
経験豊富なネイティブスタッフが多数在籍し、海外の知見を活かして戦略設計からサイト制作、集客、分析、改善まで一貫体制で集客をサポートいたします。
自社サイトやサービスの海外展開を考えている方は、ぜひShiroKuにご相談ください。
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執筆者
八十島 匠(やそじま たくみ)
フリーランスライターとして5年ほど活動したのち、独学でWebマーケティングを学び、大手観光メディアを運営する会社のディレクターに抜擢。旅行・観光系ジャンルを中心に、美容・インテリア・グルメ・ファッション・人材・テクノロジーなど、さまざまなメディアの立ち上げに従事。SNS運用や縦型動画をはじめとした最新マーケティング・海外SEO戦略にも幅広い知見を持つ。
監修者
李美玲(リ・メイリン)
台湾でWeb制作会社やデジタル広告代理店を渡り歩き、Webキャンペーンの企画、ディレクション、コピーライティング、広報など多岐にわたる経験を積んだのち、2017年に来日。ネイティブ視点に基づいたマーケティング企画の立案やコンテンツ制作を得意とし、中小企業のサイト構築・集客から大手企業のインバウンドメディア立ち上げプロジェクトにも参画。台湾・香港の最新マーケティングにも精通しており、多岐にわたるニーズにお応えします。